事業報告・決算の概要

Ⅰ.総括的概要

平成28年度は、海外でマスコミすらも想定外の大きな変動がありましたが、国内の政権は安定しており、政府は経済成長を最優先した「経済財政運営」を目指しております。その経済状況としては、大企業では景気の良い話も聞かれますが、中小企業の収益改善迄には至っていないのが現状です。

従って、首都圏では緩やかな拡大と捉えられておりますが、地方の中小企業での業況調査では、横ばい圏内で推移との見通しが出ています。当商工会議所では「現政権の柱は地方創生」として捉え「平成28年度事業計画」は5つの事業指針を示し、取り組んできました。

1.「製造力・商業力・消費力への支援」

  • (1)製造業における「品質力」の総仕上げとして、「ヒューマンエラーの撲滅と現場力の伝承」と題し、「モノづくり実践力強化セミナー」研修を六ヶ月間に亘って実施し、次世代の管理監督者養成と相互啓発に取り組みました。
  • (2)商業における個店力強化講座として「売れる写真の撮り方中級編」「アナログ&デジタルで販売促進」を開催しました。また、地域の賑わいと地域産業の活性化を意図した「第11回じば産物産展」など地域イベントの企画・運営に取り組むと共に、加西市内に点在する魅力ある商店の情報誌「たまり場」を発刊し、商業者のPR活動を実施しました。
  • (3)消費力向上の大型支援策として、10%プレミアム付「商工業活性化加西市内共通商品券(ねっぴ~商品券)」や「住宅リフォーム助成(商品券)」等は好評を得ており、継続事業ととらえて実施し、加西市内の個人消費拡大に取り組みました。 ]

2.「将来性豊かな加西創生事業の推進」

加西市内には独自技術を有するモノづくり優良企業が多く、その製造技術・現場を見学し、 昼食はフラワーセンターで花と緑も楽しんでいただく「夏休み産業・観光ツアーinかさい」は平成24年度から継続実施し、将来性豊かな子供たちに「モノづくり技術」への興味と関心を深めてもらうとともに、「ふるさと再発見」ができ、参加者から高い評価を得ています。

また、フラワーセンター内に県立考古博物館加西分館が完成しており、北条市街地のホテル建設計画と併せて、インバウンドに欠かせない観光拠点として期待されています。

3.「市内企業への雇用促進支援」

建設業・製造業をはじめ、全国的な人材不足が拡がっていることを充分認識しながら、 優秀な人材確保とマッチングに取り組み、6月と11月に合同就職面接会を実施したほか、「加西市就職Navi」を更新し、学生へのデジタル就職情報の発信に努め、アナログ情報として、新聞広告を試みるなど、市内の優良企業の就職情報の提供を継続推進しています。

4.「市内企業の人材育成支援」

「ビジネスマナー研修」を初め「経営計画作成支援セミナー・個別相談会」「日商簿記 3級講習会」「ワード・パソコン講習会」「国内視察研修事業」「金融経済セミナー」を実施するなど、各種の人材育成プログラムを提供し、企業のスキルアップに取り組んでいます。

5.「会員サービスの向上ならびに会員加入の促進」

「会員ファーストの会議所」を念頭に、経営指導・経営支援・展示会への出展支援のほか、会員還元事業などを実施しました。そして、「将来を見据えた会議所の効率的運営」を目指して度重なる検討を行ない、「加西商工会議所をアスティア加西に移転」することを決定しました。

引き続き、会員サービスの向上に努め、新規会員加入の獲得に取り組んでまいる所存ですので、会員各位のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

加西商工会議所

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